
皆さんの会社のWebサイトは、日本語以外の言語にも対応しているでしょうか?
ふだん翻訳に携わっている方の中には、実際にWebサイトの翻訳をしたことがある、という方も少なからずいるのではないでしょうか。
企業Webサイトを翻訳する際は、ただ日本語版の文章を他の言語に訳すだけではなく、注意して取り組まなければならないポイントが多数存在します。
今回は、そんな企業Webサイトの翻訳にまつわる注意点をいくつかご紹介しようと思います。
1.キーワードを見直す
Webサイトを作成する際、注意しなければならない点の一つに、文中で使用するキーワードがあります。
Googleなどの検索エンジンで、自分のWebサイトをより上位に表示させるためには、検索する側の立場に立って、どんなキーワードで検索されるか想像しながら文章を書く必要があります。
Webサイトの作成経験がある方であれば、まず文中で使用すべきキーワードをリストアップした上で、文章を執筆する方もいらっしゃると思います。
これは、日本語版だけではなく、外国語版のWebサイトにも共通する注意点です。
単純に日本語版Webサイトの原稿を他の言語に翻訳するだけでは、現地のユーザーが本当にそのキーワードで検索しているかわかりません。検索エンジンで上位に表示させるためには、現地のユーザーがどのようなキーワードで検索しているか調べながら翻訳するのがベストです。
例えば、Googleトレンドなどのサービスを利用することで、世界各国でどのようなキーワードが検索されているか調べることができます。
参考:Google トレンド
また、キーワードを選定する際は、現地語のネイティブと、どのような言葉が適切か相談しながら進めると、より精度が上がります。適切なキーワードを盛り込んで翻訳することで、より現地の方の目に触れる機会が多いWebサイトを作っていきましょう。
2.記事の内容をリライトする
キーワードの見直しとも関連していますが、Webサイトを翻訳する際は、現地事情を考慮して文章自体をリライトすることも重要です。
当たり前のことかもしれませんが、日本と海外の間では文化や生活習慣をはじめとして、目に触れる情報に大きな違いがあります。
Webサイトに記載する製品紹介の文章でも、現地での使われ方を全く考慮せずに、日本語をそのまま訳してしまうと、ユーザーに訴求しない記事になってしまいます。
例えば、空調設備に関する紹介記事であれば現地の気候や風土を考慮してリライトする必要があるでしょう。
リライトをする際の参考として、自社のWebサイト(製品)との比較対象がどのようなものであるか調べることが有効です。
自社と同種の製品を製造している現地企業のWebサイトなどは、翻訳の際に大きな手助けになるでしょう。
もちろん、単純に翻訳するよりも大きな手間をかける必要がありますが、きちんと読み手のことを考えて記事を書けば、必ず現地ユーザーの胸に響くサイトになるはずです。
今回のご紹介内容は以上です。
1も2もそうですが、重要なのは、直訳ではなくWebでの原稿だということを意識して翻訳することです。
見映えに関することなど、他にもいろいろな注意点がありますので、次回以降も楽しみにしてください。